Kamakura Gathering Launch Party 開催レポート

11/03/2017

古代を振返りながら最先端の科学者や海外からの叡智も鎌倉に集うことで、現代に活用できるエッセンス、新たな文化や生き方を見つけ、提案していくことができるのではないでしょうか。

── 2017年9月に建長寺で華々しいスタートをきったZEN2.0。その2日間で生まれた熱量は今も冷めやらぬ勢いで、全国各地で数々のコラボレーション・イノベーションが生まれつつあります。

そんな流れをより美しく、よい流れにしていくためにも、鎌倉会議・ZEN2.0から派生したウェブとリアルの2つの場を軸に、鎌倉というフィルターを通して多くの人たちに伝えるべきコト・モノ・ヒトなどを発信するKamakura Gatheringのキックオフ、Launch Partyが2017年10月8日に海を一望できる素敵な場所、材木座テラスにて行われました。

参加者はZEN2.0運営メンバーを中心にしつつ、新たなコミュニティからの流入もあり、子どもから大人・鎌倉在住から京都在住・個人事業主から文化人、ソーシャル活動家、起業家と多様性に溢れた方々が集まりました。終始、和気あいあいとした雰囲気で進んでいった会の中盤では、グループに分かれ、カマコンバレー流「ブレスト会議」も行いました。

お題は、どんな人とGatheringしていきたいのか?どんな企画をつくっていきたいのか?というものでした。「集い、対話から未来をつくる」という考え方をベースに、誰もが発信者になり、受信者になることのできるこのコミュニティでどんな企画や世界観が生み出されていくのか、これからが楽しみです。

今回、この記事を書くにあたり高校の時に使用していた国語便覧を読んでみましたが、下記のような言葉に出会いました。

「まこと」という言葉は、日本文学の基幹を流れる理念。『万葉集』『古事記』など上代の文学には、人間の心を自然のままに映し出す素朴な美として表現されている。「宣命」には<明き浄き直きまことの心>という語句がたびたび用いられており、明・浄(清)・直をかねそなえたものが<まこと>と考えられていたことが分かる。明・浄(清)・直は一体不可分のもので、「片言(偏った利己的な心)」にくみしない、感情と理性の調和した「真言・誠」の心である。<まこと>の理念は、時代の推移とともに<もののあはれ><幽玄>など多彩な美の概念を生み出していった。ある時代の文化が停滞し固定化したときに、その行き詰まりを打開しようとして古代を振返り、<まこと>にかえろうとする機運がしばしば生じている。

Kamakura Gatheringというコミュニティは、古代を振返りながら最先端の科学者や海外からの叡智も鎌倉に集うことで、現代に活用できるエッセンス、新たな文化や生き方を見つけ、提案していくことができるのではないでしょうか。

今後は続々と関連イベントも開催予定。是非気になるキーワードのイベントから気軽に足を運んでみていただきたいです。

11/3(祝金)江ノリンピック盛り上げ隊『葉山deクルージング!』
https://www.facebook.com/events/389820974768523/

11/12(日)ZEN2.0『禅とAI(仮)』@円覚寺 横田管長とITジャーナリスト湯川さん対談)
http://zen-ai.peatix.com/

11/19(日)おけの会@鎌倉能楽堂

テキスト = 泉 愛